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イナタくもクールなビート・ミュージック ~LALA By ΔKTR~

/ 2017年8月19日 /

1980年代のソウルやファンク、そしてフュージョンのテイストを散りばめ、ほんの少し古めかしい空気を漂わせながらも古くない……? いや、これはクール! イナタいディスコ・ファンクやソウル、フュージョンをヒップホップやブーム・バップに結び付けたこの音楽は、実に都会的で洗練されています。

都会の夜を疾走する車……、都会のきらびやかな夜景……。ΔKTR(何て読むのでしょうか)なる日本人ビートメイカーがここで展開するのは、そういったクールといった言葉からイメージする光景を描き出したような音楽です。イメージは夜。都会の夜景をながめつつ……といった感のある、そんな夜。

また、ディスコ・ファンク風のビコビコと鳴るベースやブーム・バップゆずりの分厚い低音域を鳴らすことにより、クールな音の中にハードボイルドな質感の音を加えています。そこがヒップホップのビートメイカーらしいところ。

全体の構成もよくて、すべての曲が流れるように進んでいきます。音は夜の闇を駆け抜けるように……。



ヒップホップとハウスの間で揺れる心地よいメランコリー ~Divine Beats By Wizard of Loneliness~

/ 2017年8月13日 /

インターネット上を検索しても日本語の情報がそれほど、というかまったく出てこないため、どういう人物なのかよく分からない、ウィザード・オブ・ロンリネスと名乗るクリエイター。アメリカ出身、もしくは在住ということが分かったぐらいで、他は何も……。

そんなウィザード・オブ・ロンリネス、この方はけっこうな数の作品をリリースしていて、この『ディヴァイン・ビーツ』は2017年になってからは3作目となる作品のようです。しかも3作ともフル・アルバムのサイズ。これはやっぱりけっこうな数をリリースしていると言っていいでしょう。

この作品ではヒップホップとハウスの中間にある音楽を展開しています。テンポはヒップホップ、音はハウス、といった作り。ヌジャベスの音楽からジャズの要素を少し抜いて、B級のハウスに寄せた……と言いますか、ロイクソップの音楽をヒップホップに寄せた……と言いますか、そんな感じの音楽です。

孤独の魔術師……と名乗っているだけあって、切なさや悲しみをうっすらと漂わせているのが特徴。ヌジャベスやロイクソップの音楽を引き合いに出したのはそれがあるから。ここにあるのは心地よいメランコリー……、それがこの作品の魅力です。



宇宙っぽいビート・ミュージック、いや、インストゥルメンタル・ヒップホップ ~Cozmik Raws By Yotaro~

/ 2017年8月10日 /

ヨータローらしいブーム・バップゆずりの厚みのあるビートはいつになく深く沈みこんでいく……。だがしかしこの作品のテーマは宇宙? タイトルにコズミックってあるしな。でも、深く沈み込んでいくっていうのに宇宙ってのは……。

と思って聴いてみると、たしかに宇宙っぽい。そう感じさせるのは、ローファイな音の隙間に鳴る、磨き上げられた金属的なハイハットの音があるからか? 音はふわふわと浮き上がっていって静かな宇宙空間に浮かぶよう。

宇宙空間に浮かぶ、ブーム・バップのテイストをたっぷりと吸い込んだ、チルアウト感のあるインストゥルメンタル・ヒップホップ。そんな楽曲が並んでいます。そういえば、フライング・ロータスも宇宙っぽい音楽を作っていましたね。ヨータローとフライング・ロータス。2人が目指すのは同じ場所ということか……。



このユルいヒップホップは匠の技 ~first date By wun two~

/ 2017年8月9日 /

再生するとすぐに聴こえてくる古めかしいラジオの音……。1950年代か、1960年代かといったあたりの時代にアメリカで流れていたラジオか、これ。……といった具合に冒頭から異世界に放り込んでくれる、ドイツのビートメイカー、wun twoの作品です。

音の輪郭がボヤけたwun twoならではのローファイな音は健在。聴き手をチルアウトさせつつ、ゆるやかにフリークアウトさせる、脱力しきったユルユルのインストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。

wun twoが作るこの手のユルいヒップホップ、これはもう職人技というか、匠の技というか、そんな域に達しているのではないでしょうか。無料でダウンロードできます。



清くみだらに、美しくなまめかしく ~HAZE E​.​P. By GREEN ASSASSIN DOLLAR~

/ 2017年8月8日 /

手腕にますます磨きがかかっているというか、こなれたものというか……。とにかくますます素晴らしい! 15分にも満たない短い尺の作品でありながら、展開にストーリー性を持たせて、最終盤の7曲目から8曲目をドラマティックに展開し、それと同時にこの人ならではの魅力もしっかりと詰め込んでいます。日本人ビートメイカー、グリーン・アサシン・ダラーのEP作品です。

音楽的にはソウルやR&Bの甘さとセクシャルな香りを抜き取って、ローファイなヒップホップに注ぎ込んだような感じ。清くみだらに、そして美しくなまめかしく揺れる音とリズム。これがグリーン・アサシン・ダラーの音楽の魅力ではないかと、わたしは勝手にそんなことを思っていて、そんな音とリズムが作品のすみずみにまで行き渡っています。

前述したとおり、短い尺の作品なので、グリーン・アサシン・ダラーの音楽を聴いたことがない人の入門盤としてもいいかもしれません。なまめかしく揺れる音とリズムに酔いましょう。地面をえぐるような、ボクボクと鳴るバスドラムの音がかっこいいことも付け加えておきます。



 
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