2015年10月24日

アルツーによる、メロウで、スペイシーなエレクトリック・ジャズ? ~OMOIMONO By Aru-2~


ヒップホップをかる~く飛び越えたとでも言いますか。アルツー=ヒップホップと見るところがあるので、どうしてもインストゥルメンタルのヒップホップと書きたくなるのですが、ヒップホップの枠に収まる作品ではないですね。

フューチャー・ソウル+ダウンテンポ、はたまたエレクトリック・ジャズ……と言えるかなと、そんなことを思わせる、日本人ビートメイカー、アルツーの作品。メロウで、そしてスペイシーなシンセサイザーのフレーズがひんぱんに飛び出す、宇宙空間を漂うような心地よい音楽が並んでいます。

ゆったりとしたテンポの曲が中心で、きらびやかな音の粒が美しく、ゆっくりと舞い落ちてくるさまを見ているかのよう。静かな夜が似合いそうなしっとりとした質感のビートが耳に心地よく当たります。

MCをフィーチャーしないインストゥルメンタル集だからなのか、やり放題にやっているというか、制約が取り払われているというか、そういう印象を受けました。いやはや……、まったく素晴らしい。



0 件のコメント:

コメントを投稿