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自然の中にある美しい音、気持ちのいい音を集めたら…… ~Grass Flowers By Norihito Suda~

/ 2017年2月27日 /

ほわわわわ~んと浮かび上がる気持ちのいい音が約41分間、ずっと続いていく。いい夢を見せてくれるアンビエント・ミュージックです。心地よい風の音、どこかから聴こえてくる鐘の音、そして気持ちのいい日差しを表現したような音……、そんな自然の中にある美しい音を採取して作ったかのよう。

作者はNorihito Sudaという日本人クリエイター。調べてみても、細かいプロフィールが見つからず、分かったのは1985年生まれ、京都在住ということぐらいでした。そういう情報が少ないなんてことは置いておいて、これを聴いてしまったら、これから注目すべきクリエイターであると言いたくなります。

生まれたばかりであるかのような、汚れのないピュアな音楽。聴いていると、心が洗われるのを感じませんか?



冬の済んだ空気の中に浮かび上がる美しいピアノの音 ~Declan Postlethwaite's sounds on SoundCloud~

/ 2017年2月21日 /

Declan Postlethwaiteなるオーストラリアのピアニスト、そしてチェリストでもある人物が奏でるピアノ……。ひとつひとつの音が透徹した冬の空気の中に浮かび上がるかのよう。サウンドクラウドで聴いて、この音のあまりの美しさにヤラれました。

音楽的にはポスト・クラシカル、あるいはアンビエントといったところ。今夜はこの美しいピアノの音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。このページで曲を聴くことができます。

正式な作品が出ているのかどうか分からず……。アルバムが出ていたら、ぜひ聴いてみたいものです。……というか、買う!







この洗練されたヒップホップは夢の中で鳴っているのか、夢の中に導くのか…… ~Orikami & Dreams Compilation By Orikami Records~

/ 2017年2月18日 /

こじゃれていてスタイリッシュ、アーバンでラグジュアリー、そして心地よくたゆたう感覚。フランスのアンダーグラウンドのヒップホップってのはこうなんだぜといったところでしょうか。……と思いきや、日本人ビートメイカーの楽曲も多数収録したフランスのレーベル、オリカミ・レコーズのコンピレーション・アルバム。

丸っこくて人懐っこいリズムが気持ちよく響き、そのリズムの上を舞うフンワリと浮かび上がる電子音が心地よく響く……。タイトルのドリームスというのは寝て見る夢のことですか? この作品は心地よい夢の中で聴く、もしくは心地よい夢に導くインストゥルメンタルのヒップホップを集めたものなのかと、そう思いました。

音楽的には洗練されたソウルやジャズのテイストを散りばめたヒップホップ。この洗練された感じはいまどきのものなのかも。



都市の夜空に輝くエレクトリック・ソウル ~Beat Installments, Vol​.​4 By dj mitsu the beats~

/ 2017年2月16日 /

過去にリリースされたこのシリーズの作品はもう少しユルくて、もう少しメロウだったような? そんな気がする日本を代表するビートメイカー/DJによる、インストゥルメンタル楽曲集の第4弾。

聴いていると、うむ……、過去の作品とは少し違う。まずはビートがやや尖り、鋭くなっていることに気づきます。そしてエレクトロニックなヒップホップを軸にしているのは変わらなくとも、そこからディスコ・ファンクやディスコ・ブギーに寄せているのが、これまでとは少し異なるところか?

……といったように、これまでと少し違う印象を与えながらも変わらないのは、エレクトロニックな音の中にあたたかいソウル・フレイヴァーが込められている……と言いますか、電子音でありながらも人の手の温もりを感じる……と言いますか、そういう音が聴こえてくるところ。

DJミツ・ザ・ビーツならではの音、それがこの音だったようです。そういう意味ではこれはDJミツ・ザ・ビーツらしさがあらわになった作品と言えそう。この音からなる音楽を言葉にするのであれば、きらめきを放つエレクトリック・ソウルと言ったところでしょうか。



まったりしたい、ほっこりしたい……、そんな気持ちに応えるヒップホップ ~BeatPete, Wun Two & digitalluc - Vinyl Session - Part # 69 - Beatmaker Special~

/ 2017年2月13日 /

シビれるようなビートだけではなくて、こういうまったりとしたユルいノリ、それとおしゃれな感じもほしいんだよなーという気持ちにばっちり応えてくれる音。そんな音はドイツのヒップホップDJ、ビートピートが届けてくれます。

今回取り上げる映像はビートピートが定期的に行っているセッションの様子を収めたもの。ここでもヴィンテージ感のあるあたたかい音を基調にした、ジャジーであったり、ソウルフルであったりするヒップホップ/ブレイクビーツを聴かせています。

そしてユルいヒップホップの名手であるWun Twoが参加しているからなのか、これまでのものよりもよりいっそうユルくなった感があり、さらにはWun Twoならではの南国フレイヴァーが加味されています。

お茶を飲みながら、コーヒーを飲みながら、まったり楽しみましょう。できれば一日の終わりに。そうすればいい気持ちで一日を終えることができそうです。



ヒップホップを経由してスピリチュアル・ジャズへと ~freeform jazz By uyama hiroto~

/ 2017年2月10日 /

CDのみに収録された最終曲「スピン・ザ・トゥルース」がとにかく素晴らしい! 明日への希望、生きることの希望……、そんな希望に満ち満ちた曲……。CDよりも少し安いダウンロード版を買うか、CDを買うか迷っているという方、「スピン・ザ・トゥルース」を知らないのであれば、CDを買うことをおすすめします。

いや、それはそれとして、1曲目から2曲目の本作の導入にあたる部分からしてもう最高なのです。硬質なピアノの音と静かな電子音のみで構成された1曲目から2曲目にスムーズに移行し、すべての楽器が立ち上がった瞬間……、目の前に美しい景色が広がり、ウヤマ・ヒロトの3作目『フリーフォーム・ジャズ』の世界が始まります。

そして入り込んだその世界は個々のプレイヤーが発する生命力と躍動感に溢れた美しい世界。ヌジャベスと共に活動してきたウヤマらしいリリカルでメロウなジャジー・ヒップホップ……と思って聴くと、ちょっと違う。ヒップホップと言うのもちょっと違うし、ジャズと言うのもちょっと違う。では何だこれはと考えたら、一番近いのはヒップホップを経由したスピリチュアル・ジャズではないかと。

ただのBGMに堕することをかたくなに拒んでいるのかと思わせるほど、ひとつひとつの音が存在を主張するように鳴っています。魂に? 精神に? 訴えかけてくるかのよう。それがスピリチュアル・ジャズと言いたくなる所以。ガラス細工のような美しさをたたえたメロウな旋律の中に、無骨と表現できるほどの力強さを感じます。





ローファイなヌジャベス? ~ntourage's sounds on SoundCloud~

/ 2017年2月8日 /

ntourageという何と読むのか分からないアンゴラ共和国のビートメイカー。秋の終わりか、もしくは冬の初めに吹く風のような哀愁を漂わせる、インストゥルメンタルのヒップホップを聴かせています。ローファイなヌジャベス?とでも言えそうな、リリカルな雰囲気の楽曲たちがハートにじんわりとしみ込んできてとてもいい感じ。

電子音に布をかぶせたような丸っこい音というか、何度も再生した古いビデオテープを古いビデオデッキで再生したような擦り切れた音というか……。そんなローファイな音が素早く過ぎ去る時間とは別の世界で鳴っているのかと思わせる、ノンビリとしたテンポで流れ、耳をほんわりとあたたかく包み込みます。









深い海の底へと沈み込む、美しく輝くダビーな音 ~Deep Dive Dub By Dub Spencer & Trance Hill~

/ 2017年2月6日 /

深く……、とにかく深く……、そして低く……。海の底に引きずり込まれるのではないかと、そんなことを思わせるほど、深く低く沈み込んでいく低音域……。タイトルの通り、深く沈み込むダブ……! 海の底へと誘うのはダブ・スペンサー&トランス・ヒルなるスイスの4人組のバンドです。これが通算9作目の作品だと思われます。

磨きに磨かれた、研ぎ澄まされた美しい光沢感をたたえたギターやベース、ドラムの音がウネりを伴いながら一体となって、押し寄せては引いていくかのように展開していきます。音楽的にはテクノやエレクトロニカを通過した世代が奏でるサイケデリックなダブといったところ。

一度深い海の底へ行ってしまったら、もうずっとそのまま。最初から最後までほぼ同じテンションの深く沈み込んでいく曲が続きます。メタリックな感触を覚える、硬質な冷たい音が海の底で明滅する光のように、聴こえてきては消えていく……。このバンドは海の底から聴こえてくる音を再現しているのでしょうか? ジャケットもそんな感じだし……。



マルーン・ザブームが誘う宇宙旅行 ~PINK By Maloon TheBoom~

/ 2017年2月4日 /

宇宙っぽい、コズミックなインストゥルメンタル・ヒップホップ。これは110分間の宇宙旅行。実におだやかな宇宙旅行。心をおだやかな宇宙空間へと、ほわほわ~と誘います。案内人はスイスのビートメイカー、マルーン・ザブームでございます。

ソウルから拝借したあたたかみ、ジャズの香りを漂わせるこじゃれたフレーズ、良質なエレクトロニカから抽出した心地よい電子音、そういった音を注入したヒップホップをゆるやかに、おだやかに展開しています。

全体の展開の中にそれほどの起伏はなく、ほぼ同じテンションとリズムの曲が続いていくのがいいところ。ちょうどいいあんばいに落ち着いたテンションが終始続いていきます。夜、だら~っと流しておく……、そういう聴き方がよさそうです。



 
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