2017年3月22日

なまめかしくみだらに、そして官能的に迫るハウス・ミュージック ~Love Songs: Part Two By Romare~


エロい、という言葉よりもふさわしいのはなまめかしくて、みだら……、いや、官能的という言葉か……? うん、この官能的という言葉のほうが似合うかな。そういうハウス・ミュージック。スタイリッシュ、かつ、ロマンティックでもある。イギリスのクリエイターであるロメアーの2作目のアルバムでございます。

ずっしりと重いドラムとベースが地面にねばっこくからみつくように、ゆーったりとしたテンポで進んでいきます。ダブよりもヒップホップよりも、さらに重いドラムとベースが低く低く……、とにかく低く……! 低く沈み込み、低音域をがっちりと固めるこの2つの音の響きが特徴的。そしてみだら。

そこに女性シンガーのヴォイス・サンプルやシンセサイザー、ギターなどの楽器の音がねっとりとなまめかしく絡みついていく作りの曲が中心です。サイケデリックの香りをまとい、古いソウルやファンク、ブルースのテイストが練り込まれています。

セオ・パリッシュやムーディーマンといったデトロイト・テクノと、スミス&マイティやマッシブ・アタックといったブリストル・サウンドを繋いだような音楽。品のある官能的な色気を濃密に漂わせる音の世界に……、さあ、おぼれましょう。



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