RSSリーダーで購読する

大人のラウンジへようこそ、大人のダンス・フロアへようこそ ~How To Hit What And How Hard (The Moxtape Vol. IV) By Mocky~

/ 2017年8月31日 /

ジェントルな雰囲気が漂う大人のラウンジ・ミュージック、そして落ち着きはらったクールな大人のダンス・ミュージック! がっつかずにクールに……、そんなふうに楽器を演奏して聴き手を躍らせるのさ、まったりさせるのさ、大人は。

あたたかみのあるジャズやソウルのテイストを含んだブレイクビーツやハウス・ミュージックを生楽器で展開する、アメリカのマルチインストゥルメンタリスト、モッキーの作品。その名もモックステープ! これが第4弾です。

子供っぽいやんちゃさと大人のジェントルな雰囲気が共存しているのが特徴。子供っぽい陽気な音と大人びた落ち着いた音が混じり合い、陽気でクール、クールで陽気といったおもむきの、こじゃれた音楽に仕上げています。

また、演奏からは聴いた人を笑顔にするであろう、人懐っこさやかわいらしさ、あるいは親しみを感じさせ、それも魅力です。音を胸に抱き寄せて、愛でて……、そうやって楽しみたい音楽。



最近の日本のヒップホップのミュージックヴィデオと言えばスタジオ石! なのか? ~Space Brothers By MAHBIE feat. 田我流 & Bobby Bellwood, SEVENTH HEAVEN By ZEN-LA-ROCK feat.鎮座DOPENESS & G.RINA~

/ 2017年8月30日 /

岩手出身で現在は山梨で活動するマービーなる日本人ビートメイカーが田我流とボビー・ベルウッドをフィーチャーした「スペース・ブラザーズ」、そしてゼン・ラ・ロックの「セヴンス・ヘヴン」。

「スペース・ブラザーズ」は2017年8月に、「セヴンス・ヘヴン」は2017年7月に、それぞれ公開されています。そしてこの2曲のミュージックヴィデオを制作したのはスタジオ石と名乗る映像制作プロダクション。

どちらの映像もコミカルでお笑いの要素がありながらも、それでもクール! 洗練されています。近年の日本のヒップホップの映像はスタジオ石が作るのがトレンドなのでしょうか。





心地よい音響、時にダンサブルなリズム、そして美しいメロディの果てに ~Mister Mellow By Washed Out~

/ 2017年8月28日 /

温泉に浸かっているような心地よさが続く……、リズムが4つ打ちになっても、その心地よさは続く……、という具合に終始温泉に浸からせてくれる、ウォッシュト・アウトことアーネスト・グリーンの3作目のアルバム。リヴァーブがかかった歌声はもくもくとした湯気にくるまれているかのよう。ほら、やっぱり温泉だ。

ダンス・ミュージックと聴くのか? グッド・メロディがとめどなくあふれ出る歌の作品と聴くのか? これはその両方! サウンドクリエイターとして、シンガーソングライターとして、どちらとしても素晴らしい才能を持っていることをはっきりと見せつけています。

ロック、ポップス、エレクトロニカ、ブレイクビーツ、ディスコ・ハウス、ビートダウン・ハウスといったあたりの音楽をまるっと包み込んだ音響の心地よさ、そしてその音響の中にゆったりと穏やかにたゆたう、美しい歌のメロディをしっかりと刻み込んでいく、そのさまが素晴らしい!

リリースはロサンゼルスに拠点を置くヒップホップ・レーベル、ストーンズ・スロウからとのこと。雑食性あふれるレーベルとして知られているストーンズ・スロウの雑食ぶりをさらに拡大する作品でもあります。



ジャジー……、ソウルフル……、そういうヒップホップが好きな人をトリコに ~Doobs, I Know By QSTN~

/ 2017年8月25日 /

スカしてこじゃれているだけじゃないんだぜ、クールなんだよ、タフなんだよ、これは。ヒップホップとジャズの衝突だよ。……と言っているのかどうかは知りませんというか、言っていないでしょう。

アメリカのビートメイカー、QSTNが聴かせるのはクールでタフで、そしてこじゃれたインストゥルメンタルのジャジー・ヒップホップ。ブーム・バップからゆずり受けたかのような厚みのある低音域が男らしく、ただ甘いだけの、ただ雰囲気がいいだけの音楽には終わらせていないように感じます。冒頭に書いた言葉聴こえてきそう。

ジャジーな……とか、ソウルフルな……という言葉が付くヒップホップが好きな人はきっと好きになるはず。音はもちろんのこと、7インチのレコードをデザインしたジャケットもステキです。





キュートなエレクトロニク・ポップの中には光と影が…… ~way home, Ok Wait By sundial~

/ 2017年8月22日 /

あいかわらずキュート! 聴き手の心をくすぐるようなエレクトロニク・ポップでございます。アメリカの男女2人からなるサンダイアルというデュオのそんな新曲を取り上げます。

しっとりとした質感の音が際立つ「way home」、きらめく電子音が楽しそうに愉快に踊る「Ok Wait」の2曲。キュートな音の中にも、リリカルな雰囲気の歌のメロディを乗せているところが特徴であり、いいところ。明るさの中にも影がある……、といった曲に仕上げています。





真夏の夜はこんなフューチャー・ソウル、シンセ・ポップ、チルウェイブを…… ~sunflowers & melancholy. By SASHAMARIE~

/ 2017年8月20日 /

梅雨の時期よりも雨が多く、例年よりも涼しい日が多いように感じる、2017年の夏でございます。とはいえ、これから夏らしい暑さの日があることでしょう。そんな暑い日の夜にこんなDJミックスはいかがでしょうか。

ミックスしたのはSASHAMARIEなる女性DJ。ロサンゼルスに拠点を置くレーベルであるソウレクションに所属する方のようです。ミックスの内容はこのレーベルらしい洒脱なフューチャー・ソウルが中心になっています。

……と思いきや、中盤あたりでヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「サンデー・モーニング」が入ったあたりから、何だか少し様子が変わる気が……。中盤以降ではシンセ・ポップやチルウェイブなどのロック、ポップス寄りの曲を使い、音楽の幅を少し広げている感があります。

全編を覆う気だるい雰囲気が心地よいまどろみの中に導くかのよう。気だるくたゆたう電子音は、夏の暑さにヤラれた体をいやすように鳴っています。



イナタくもクールなビート・ミュージック ~LALA By ΔKTR~

/ 2017年8月19日 /

1980年代のソウルやファンク、そしてフュージョンのテイストを散りばめ、ほんの少し古めかしい空気を漂わせながらも古くない……? いや、これはクール! イナタいディスコ・ファンクやソウル、フュージョンをヒップホップやブーム・バップに結び付けたこの音楽は、実に都会的で洗練されています。

都会の夜を疾走する車……、都会のきらびやかな夜景……。ΔKTR(何て読むのでしょうか)なる日本人ビートメイカーがここで展開するのは、そういったクールといった言葉からイメージする光景を描き出したような音楽です。イメージは夜。都会の夜景をながめつつ……といった感のある、そんな夜。

また、ディスコ・ファンク風のビコビコと鳴るベースやブーム・バップゆずりの分厚い低音域を鳴らすことにより、クールな音の中にハードボイルドな質感の音を加えています。そこがヒップホップのビートメイカーらしいところ。

全体の構成もよくて、すべての曲が流れるように進んでいきます。音は夜の闇を駆け抜けるように……。



ヒップホップとハウスの間で揺れる心地よいメランコリー ~Divine Beats By Wizard of Loneliness~

/ 2017年8月13日 /

インターネット上を検索しても日本語の情報がそれほど、というかまったく出てこないため、どういう人物なのかよく分からない、ウィザード・オブ・ロンリネスと名乗るクリエイター。アメリカ出身、もしくは在住ということが分かったぐらいで、他は何も……。

そんなウィザード・オブ・ロンリネス、この方はけっこうな数の作品をリリースしていて、この『ディヴァイン・ビーツ』は2017年になってからは3作目となる作品のようです。しかも3作ともフル・アルバムのサイズ。これはやっぱりけっこうな数をリリースしていると言っていいでしょう。

この作品ではヒップホップとハウスの中間にある音楽を展開しています。テンポはヒップホップ、音はハウス、といった作り。ヌジャベスの音楽からジャズの要素を少し抜いて、B級のハウスに寄せた……と言いますか、ロイクソップの音楽をヒップホップに寄せた……と言いますか、そんな感じの音楽です。

孤独の魔術師……と名乗っているだけあって、切なさや悲しみをうっすらと漂わせているのが特徴。ヌジャベスやロイクソップの音楽を引き合いに出したのはそれがあるから。ここにあるのは心地よいメランコリー……、それがこの作品の魅力です。



宇宙っぽいビート・ミュージック、いや、インストゥルメンタル・ヒップホップ ~Cozmik Raws By Yotaro~

/ 2017年8月10日 /

ヨータローらしいブーム・バップゆずりの厚みのあるビートはいつになく深く沈みこんでいく……。だがしかしこの作品のテーマは宇宙? タイトルにコズミックってあるしな。でも、深く沈み込んでいくっていうのに宇宙ってのは……。

と思って聴いてみると、たしかに宇宙っぽい。そう感じさせるのは、ローファイな音の隙間に鳴る、磨き上げられた金属的なハイハットの音があるからか? 音はふわふわと浮き上がっていって静かな宇宙空間に浮かぶよう。

宇宙空間に浮かぶ、ブーム・バップのテイストをたっぷりと吸い込んだ、チルアウト感のあるインストゥルメンタル・ヒップホップ。そんな楽曲が並んでいます。そういえば、フライング・ロータスも宇宙っぽい音楽を作っていましたね。ヨータローとフライング・ロータス。2人が目指すのは同じ場所ということか……。



このユルいヒップホップは匠の技 ~first date By wun two~

/ 2017年8月9日 /

再生するとすぐに聴こえてくる古めかしいラジオの音……。1950年代か、1960年代かといったあたりの時代にアメリカで流れていたラジオか、これ。……といった具合に冒頭から異世界に放り込んでくれる、ドイツのビートメイカー、wun twoの作品です。

音の輪郭がボヤけたwun twoならではのローファイな音は健在。聴き手をチルアウトさせつつ、ゆるやかにフリークアウトさせる、脱力しきったユルユルのインストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。

wun twoが作るこの手のユルいヒップホップ、これはもう職人技というか、匠の技というか、そんな域に達しているのではないでしょうか。無料でダウンロードできます。



清くみだらに、美しくなまめかしく ~HAZE E​.​P. By GREEN ASSASSIN DOLLAR~

/ 2017年8月8日 /

手腕にますます磨きがかかっているというか、こなれたものというか……。とにかくますます素晴らしい! 15分にも満たない短い尺の作品でありながら、展開にストーリー性を持たせて、最終盤の7曲目から8曲目をドラマティックに展開し、それと同時にこの人ならではの魅力もしっかりと詰め込んでいます。日本人ビートメイカー、グリーン・アサシン・ダラーのEP作品です。

音楽的にはソウルやR&Bの甘さとセクシャルな香りを抜き取って、ローファイなヒップホップに注ぎ込んだような感じ。清くみだらに、そして美しくなまめかしく揺れる音とリズム。これがグリーン・アサシン・ダラーの音楽の魅力ではないかと、わたしは勝手にそんなことを思っていて、そんな音とリズムが作品のすみずみにまで行き渡っています。

前述したとおり、短い尺の作品なので、グリーン・アサシン・ダラーの音楽を聴いたことがない人の入門盤としてもいいかもしれません。なまめかしく揺れる音とリズムに酔いましょう。地面をえぐるような、ボクボクと鳴るバスドラムの音がかっこいいことも付け加えておきます。



フォークとブレイクビーツのいい出会い ~Corals By fujitsu~

/ 2017年8月6日 /

おだやかでやさしくて実に心地よいブレイクビーツ。フォークとエレクトロニカを掛け合わせたフォークトロニカというサブジャンルがあるのなら、この音楽はフォークとブレイクビーツを掛け合わせたジャンル名で呼ばれるべきでしょう。

fujitsu、フジツー、富士通? 読み方は置いておきましょうか。イギリスのクリエイターであるfujitsuがここで展開するのは、柔らかなフォーク・ギターの音が丸っこいブレイクビーツの上でゆったりと踊るような音楽です。

つま弾かれるフォーク・ギターと、ぽくぽくと鳴るブレイクビーツが気持ちよさそうに混じり合っています。そこに鳥のさえずりや川のせせらぎのように聴こえる環境音を重ねることにより、心地よさは2割増しか、3割増しか……、といったところ。

オランダのレーベル、チルホップ・レコーズからのリリースだけあって、とてもおしゃれ。そんなところもいいです。



力強く飛翔する、前向きなエネルギーに満ち溢れたヒップホップ・アルバム ~ALL-AMERIKKKAN BADA$$ By Joey Bada$$~

/ 2017年8月2日 /

アルバムのイントロとなる1曲目が終わって2曲目に流れた後、しばらくしてから打ち込まれる、物語の始まりを告げるかのごときドラムの音。この音が一気にクライマックスに持って行くかのように劇的な幕開けを演出し、その後はポジティブでドラマティックなトラックとラップのコンビネーションによって、ジョーイ・バッドアスの2作目「オール・アメリカン・バッドアス」の世界に引きずり込まれます。

バッドアスの1作目『ビフォー・ダ・マネー』は1990年代のヒップホップのオマージュとか言われていて、ア・トライブ・コールド・クエストやモブ・ディープ、フージーズなどを思わせる曲が並んでいました。ソウルフル、ジャジー、メロウ……、あるいはブームバップ……といった言葉で表現したくなる作品です。

そこでこの2作目。何なのでしょうか、この迷いのない振り切れた感じは。オマージュという言葉を吹き飛ばすほどに鮮やかに駆け抜ける、ヒップホップのど真ん中を正攻法のヒップホップで射抜く……、そんな作品に仕上がっています。かっこいいヒップホップというのはこういうものだろうと、そう言っているかのよう。

前述したように、とにかくポジティブでドラマティック。気持ちを持ち上げられる瞬間が何度なくおとずれます。いやはや素晴らしいです。



 
Copyright © 2010 The Day's Sounds, The Day's Words , All rights reserved
Design by DZignine . Powered by Blogger